第68回日本臨床細胞学会総会(春期大会)

会長挨拶

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第68回日本臨床細胞学会総会(春期大会)
会長 横山 良仁
(弘前大学大学院医学研究科 産科婦人科学講座 教授)

このたび、第68回日本臨床細胞学会総会・春期大会を、2027年6月11日(金)から13日(日)まで、仙台の地において開催させていただくこととなりました。伝統ある本学会の総会を担当しますことは大変光栄であり、同時にその責任の重さを強く感じております。

本大会のテーマは、「Beyond diagnosis ― 細胞診が切り拓く次世代医療」 としました。細胞診はこれまで、がん検診、早期発見、診断精度の向上に大きく貢献し、臨床医学の中で確かな役割を果たしてきました。細胞一つひとつの形態を丁寧に観察し、病態に迫る姿勢は、臨床細胞学の原点であり、今後も変わることのない本質です。一方で、医療は大きな変革期を迎えています。分子病理学的解析、ゲノム医療、AIを含むデジタル技術、リキッドバイオプシー、個別化医療の進展により、細胞診に求められる役割は、従来の「診断」にとどまらない広がりを見せています。いま私たちは、細胞診を診断の終着点ではなく、治療選択や予後予測、さらには患者さん一人ひとりに最適な医療へつなぐ出発点として捉え直す時代にいるのではないでしょうか。

「Beyond diagnosis」には、形態診断を基盤としながら、臨床との連携、新しい技術との融合、多職種による学術交流を通じて、細胞診の可能性をさらに広げていきたいという思いを込めました。本大会では、各領域における臨床細胞学の進歩に加え、精度管理、教育、デジタルサイトロジー、AI、新規技術の応用など、幅広いテーマについて議論を深めたいと考えています。

また、本大会はAsian Federation of Cytology Societies(AFCS:アジア細胞学会連合)との同時開催を予定しています。日本が培ってきた細胞診の知と経験をアジアの先生方と共有し、仙台からアジアへ、そして世界へと広がる学術交流の場となることを期待します。

杜の都・仙台にて、多くの皆様とお目にかかれますことを心より楽しみにしております。

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